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「何か私の操作が悪かったのでしょうか?」と、よく尋ねられるのですが、これに対する私の答えは、「あなたは全然悪くないですよ」です。パソコンで悪いのは、メーカ(特に、ソフト)であり、決して“あなたの使い方”が悪いのではないのです。車の運転には操作ミスがありますが、パソコンには“あなたの操作ミス”はない、と私は断言します。
“操作する”という言葉に少し違いがあるのですが、乗り物や機械などを動かす(操縦する)こととパソコンを動かす(ソフトに対して指示をする)ことは性質が違います。例えば、車の運転でハンドル操作をするとそれはダイレクトに車の駆動系に伝わるので、操作を誤ると衝突などの事故につながります。そこには、目というセンサーが障害物を検出し、それを頭で判断し、手足がハンドルを回しブレーキを踏む、すると車が少し移動するので、というフィードバックが存在するわけですが、人の処理能力(反射能力)が車の移動量に追いつかないために事故が起こるのです。これを、運転ミス(操作ミス)と呼びます。ただし、オートパイロット(自動操縦)では、適切に配置されたセンサーからの信号をコンピュータが総合的に判断して操縦系に指示し安定飛行させるので、人が直接介在しないということで操作ミスは存在しません。あるのは、作り込まれたソフトのバグ(不具合)です。
ところが、パソコンでは、通常職場や家庭では何か物を動かすためには使われませんし、操作するというよりは画面に向かってマウスとキーボードを使って指示をする訳です。パソコン(ソフト)は、あなたの指令に従って自らの動作を決めて所定の処理をするのですから、すべてはそのソフトが決めていることです。ですから、あなたの操作ミスで「不正な処理を行いました」とか、「フリーズする」ということは絶対にあってはならないと思うのです。
ソフトが「バグる」ことは、ゲームソフトにおいても子供たちはよく知っています。バグを完全になくすことは不可能なのですが、ソフト自身が適切に判断して最悪の状態にならないようにすべきでしょう。いや、そうして欲しいと切に願うわけです。それとエラー発生時の処理を出来るだけ完璧にして欲しいし、初心者にもわかるような言葉でエラー表示して欲しいものです。
残念ながら現状の技術(現在のコンピュータが本質的に持っている脆弱さのようなもの)ではまだまだ満足できませんが、さらに問題なのは責任の所在が特定できないケースが多いということです。パソコンの中では、さまざまなソフトが同時に動いています。その組み合わせを考えると、世界中のすべてのパソコンは1台1台違う動きをしていると言えるので、原因追究も容易ではありません。
以上のことを踏まえた上で、パソコンと接していかなければならない我々ユーザは辛い毎日です。そして、もう一度言います。「あなたは決して悪くないですよ!」
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