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パソコンライフ 第28回  2000年7月号PC Life 28  2000/7/1

パソコン習得に英語は必要か?

 パソコンに限らず、「本物」に触れるためには残念ながら英語は絶対に必要な道具です。海外の創作者、製作者本人と同じ意識に立つ、または限りなく本人に近づくと言う意味です。ですから、逆に言うと日常パソコンを使用する上で英語は必要ない筈なのです。

 しかし、パソコンの本を開くとなんと英語の多いことか。もっとも英語と言ってもカタカナ英語ですが。理想的には、<日本人による日本人のためのパソコンができれば>ほとんどの人に英語は必要でないと思っていました。 しかし、インターネットによってこうも簡単に、しかも安価に世界中の情報が手に入るようになった今、英語を無視することはもったいないことに思えます。ほんの20数年前には、日本語で書かれたコンピュータの取扱説明書はほとんどありませんでした。また、翻訳されたものがあっても、間違った訳も数少なくありませんでした。仕方なく英文や独文に接していたことを思い出します。また、私事ですが本場のブリティッシュロックに触れるためには、英語をわかりたいと思い続けていました。

 世界では、仏語を公用語としている国が一番多い、と以前聞いたことがありますが、今でもそうでしょうか?例えそうだとしても,話している人の数としては、最も多いのは中国語か、英語ですね?

 私が学生の頃には、“エスペラント語で世界はひとつに!”という文化部がありました。今でも推進派はいらっしゃるようですが、インターネットの爆発的普及により、現在では、完全に世界の共通語が英語になったということは誰も否定しないでしょう。

 飛行機のパイロットが英語で交信している背景と同じことで、お互いの意思疎通を取るためには絶対に必要だからですね。飛行機が空中衝突しないために、世界の人たちがインターネットで仲良くなるために、英語と言う世界共通語が今や必要となったのです。

 とは言え、米国が作ったコンピュータとインターネット社会だから英語であるのは必然なのですが、問題はないのでしょうか?米国文明を世界中に広げて(悪く言うと布教して)いると感じることもあります。米国人の考え方が世界の標準ではない筈です!

 普段は日本語で不自由なく生活をしているのですから、パソコンというちょっと賢い文房具(言い過ぎかも)を使うのに、わざわざ英語を使うのは変だいう人もいるでしょう。しかし、英語が氾濫しるように見えますが大半は和製英語か、意味を取り違えて使っているか、そのままの発音では決して通じないカタカナ英語だったりです。

 日本語でコンピュータを!と叫ぶのも時代錯誤ですが、世界に向けて目を向けるために少しは英文に触れましょう。日本文化=日本語はなくしてはならないのですが、世界のいろいろな事を知るための英語をもっと身近に感じたいものですね。

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