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パソコンライフ 第21回  1999年12月号PC Life 21  1999/12/1

パソコンがついに完成する日・・・

 本題に入る前に、先月号でコンピュータ・ウィルスについて「メールに添付されているファイルを開かなければ大丈夫」と書きましたが、その基本的なルールさえ無効とする強力なウィルスが発見されたというニュースがありました。世の中悪い奴がいるんですね。全く住みにくい世の中になったものです。 同様に、コンピュータ関連では今最もホットな関心事である「西暦2000年問題」があります。人類が築き上げてきた文明ですが、我々は何を今までやってきたのでしょうか。

 2000年までのカウントダウンに入っていますが、この問題の持つ意味は大きいのです。もし何らかの事故や事件が起きたとしたそれは、明らかにそれは人災です。それもハードまたはソフトを設計・製作した者(私は、個人の責任に帰する問題だと思いますが)の資質やモラルを発端としているからです。そういう意味では、茨城の臨界事故や神奈川県警の不祥事などと全く同じレベルのような気がします。即ち、自分の都合のよいように次々と新しい方法や基準を作り出していくことです。そして不都合なことは自分からは決して表に出さないようにすることです。自分さえよければ・・・、という考えが2000年問題を引き起こした主たる原因なのです。

 確かに設計された当時の記憶装置などの容量制約などで年を2桁で扱う必要性はあったかもしれませんが、少なくとも80年頃以降に製作された製品については、それは弁解に過ぎず許されるべき問題ではないと思います。

 組み込み機器でのソフトウェア(またはファームウェアと呼びます)については修正どころか内部のチェックすらできない事実があります。それは製品数がそれこそ無数にあること、また設計された当時の設計者が不在または設計書類の多くが紛失していること、さらにその機械自体のソフトを変更できない構造であったりするからです。責任の所在が明確であるのに責任を問えないこともあります。特にソフトが原因の場合にはメーカーとユーザの間で改修費用や補償をどうするのかでもめる訳です。

 西暦2000年問題が引き起こしていることはわれわれ一人一人の問題でもあるわけです。生身の人間が作るものであり個人または少人数の設計能力と良識で製品(特にソフトウェア)は作られているのです。人が設計しチェックする限りあらゆるミスが入り込む余地はなくならないでしょう。結局、今の形態のコンピュータ(パソコン)が永久に完成する日は来ないのかもしれません。  最後に、今皆さんがお持ちのパソコンは、テレビなどで騒いでいる2000年問題とは普通無関係ですので安心して使ってください。

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