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今回も先月に続き、電気に関連した話です。“クール”は、ステキとか素晴らしい、カッコいい、知的ななどの褒め言葉ですが、一方パソコンは実はとてもホットな電気機器なのです。と言うのも、コンピュータの歴史(約70年)、パソコンの歴史(約40年)は、その発生する熱との闘いだったと言っても過言ではないからです。ハードウェアの開発としていかに効率よく熱を逃がすか(冷やすか)かが当初からずっと続くテーマだったのです。気象予測などにも利用されるスーパーコンピュータと呼ばれる最高速のコンピュータの冷却装置の容積は本体並みの巨大さだそうです。
さて、いったいパソコンはどれだけ熱を出すのでしょうか? ワット数で言うと、デスクトップPCが50~100W、ノートPCが20~40Wです。もちろん、どんどんと省エネ化に向かっています。この数値だけ見ると昔の電球1個分以下と思うかもしれませんが、内部の発熱量は相当あります。ケース内の温度は70~80℃以上になることもあります。そこで熱を逃がす工夫がいろいろされているわけです。
一般的には、ケース内部に冷却ファンを設置し通気口から排熱することです。さらに一番の発熱源であるCPUには、表面積を大きくとるためにヒートシンクと呼ばれる放熱板を取り付け、それにCPUクーラ(冷却ファン)を付けます。
大事なことですが、定期的な点検・掃除を怠るとファンの性能が悪くなったり、通気口がほこりで詰ってしまい熱が逃げて行かなくなり、故障のもとになったり最悪は起動しなくなります。設置場所の環境にも依りますが、半年から1年に一回以上は点検して掃除機で吸い取ったり、缶のブロアで吹き飛ばす必要があるのです。
パソコンの出張先で目を疑うような光景を目にすることがあります。机の上に置いたパソコンがブックエンド代わりになっていて、ちょうどピッタリと通気口を塞いていたり、排気口が上にあるパソコンのちょうど真上にティッシュ箱が載せてあったりなど、どちらも言語道断ですので即刻やめてくださいね。
パソコンは熱を出します。絶対に通気口を塞いではいけないということを覚えておいてください。また、ノートパソコンでのお勧めは、冷却台や冷却シートなどの上に置くとか、本体の下に敷くタイプの冷却ファンをお勧めします。夏期限定かもしれませんが。
凍るほどの寒さはもちろん結露の問題もありダメですが、少し寒いくらいに冷やしていいのがパソコンです。人が快適に暮らせる環境(温度と湿度)がパソコンにも求められているということです。
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