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今回は、電気にまつわる話です。デスクトップパソコン(以下、デスクトップ)とノートパソコン(以下、ノート)の電源にはそれぞれに知っておくべき事柄があります。 デスクトップは、直接家庭用の100V電源のコンセントに差し込みますが、ノートは、電源アダプターを介して差し込みますね。前者は本体内の電源ユニットで電圧を落とし直流に変換しますが、後者は外部の電源アダプターで同じことを行っているわけです。パソコン内では、さらに5Vや12Vに変換されて各電気パーツに電源が供給されます。
電源アダプターの基本的なことですが、ノートへの差込口のプラグの形状には数十種類もあります。また、パソコン用以外では、プラスとマイナスの極性が逆のものもごくまれにありますし、やはり一番の問題は電圧の違いです。さらにもし同じ電圧だとしても電流容量が足りないとパソコンは動きません。同じプラグの形状、同じ極性、同じ電圧、十分な電流容量であっても、安全のためにも必ずそのパソコン用の電源アダプターを使ってください。パソコン用ではない重たい四角いACアダプターをパソコンに使うことは大変に危険です。ですので、ノートの修理の際には、必ず電源アダプターを持って来てもらいます。
一方デスクトップですが、電源アダプターが必要ない代わりに、電源ケーブルが必要になります。ただ、そのケーブルはメーカを問わず全機種同一なので、持って来なくて結構なのです。修理の受付をしていてよく遭遇するシーンですが、モニターやキーボード・マウスは持って来なくてよいので本体だけでいいですよ、とお伝えていても、少なからず電源ケーブルだけは付けて来店されるのです。よほど特殊なパソコンでない限り電源ケーブルは1種類しかないということを覚えておいて欲しいです。ですので、紛失しないためにも必ず持って帰ってもらっています。
動く部分や熱が出る部分は壊れやすいし寿命もあるのですが、上下や左右に動くものと言えば、スイッチやボタンがあります。実はパソコンでもよくある修理なのです。昔ながらの電源スイッチなどでは、使い込んで来て接触が悪くなると、ガチャガチャ押したり必要以上に強く押し続けたりすることがありますね。ご年配の方の中には。それと同じことをパソコンの電源ボタンでやられる方がおられるのですが、そんなことをするとスイッチ部が本当に物理的に壊れてしまいます。キーボードも同じですが、ポンと押したという信号で検知し、本当の電源のオン/オフはその信号を介して行っているのです。パソコンの電源ボタンは優しく押してあげてくださいね。
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