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先月、政府から節電目標が発表されました。大口・小口需要家と一般家庭に対し一律の目標値となり、大口以外には罰則がないのですが、“平日午前9時~午後8時の時間帯に15%の節電を”という要請です。
以下は、資源エネルギー庁からの助言です。家庭の節電にインパクトがあるのはエアコン利用を節約すること。「無理のない範囲でエアコンを消して、扇風機を使う」ことで50%の節電が可能で、「室温を28度に設定」で10%、「すだれやよしずで窓の日差しを和らげる」で冷房効率を上げることで10%の節電が可能です。冷蔵庫の設定を「強」から「中」に変え、扉を開ける時間をできるだけ減らすなどの工夫で2%、テレビの画面を省エネモードに設定し、必要な時以外は消すようにすれば2%…など、この合計が15%になれば目標達成、ということになります。(引用終り)
ところで、“節電”と“省エネ”の違いですが、電気の量で説明するとこうなります。電気機器の消費電力はW(ワット)という単位ですね。パソコンはだいたい30W~150Wくらいです。ところが電熱器やエアコンはすぐに1000W以上の大きさになります。これは1KW(キロワット)と表記します。これは瞬時の電力のことで、一方KWh(キロワットアワー)というのは、積算電力のことです。電気代はこの利用した積算電力量KWhで計算される訳です。省エネとは、このKWh、エネルギーを削減することであり、節電とは、瞬時のKWをカットすることです。今夏の節電は、昼のピーク時に使用される電力を抑えることが求められている訳で単なる節電ではなく、本当は緊急節電なのです。
さて、パソコンの節電の話ですが、効果としては確かにエアコンや冷蔵庫には遠く及びません。しかしそれでも節電の意識が問われます(ノートは暗い電球1個分、デスクトップは明るい電球1個分の電力です)。パソコンには元々各種の節電機能が備わっています。特にノートでは、バッテリーでの稼働時間を延ばすために省電力となるような設定が標準で搭載されています。パソコンを使用しない状態で設定した時間が経過すると、モニターやハードディスクの電源を切ったり、スリープ状態にすることができます。メモリー以外を給電停止にするということです。今後は早めにスリープになるように時間設定することも必要でしょう。ノート用には「ピークシフト」という機能で、夜間に充電し昼間にはバッテリーで稼働させるソフトもあります。
最後に、熱中症対策にエアコンが不可欠であるように、パソコンも涼しい場所が好ましいことを忘れないで頂きたいのです。高温ではパソコンは確実に壊れますからご注意を!
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