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パソコンライフ 第139回  2010年2月号PC Life 139  2010/2/1

パソコンは元通りには直らないものです

 パソコン修理は、自分で言うのもおかしいとは思うのですが他の商品の修理と違ってとても大変なのです。とは言っても、人間の病気を治し、時には命を救ってくれるお医者さんほどではないでしょうが…。それでも技術面はもちろん精神面でも相当なプレッシャーがあります。ケガや病気では事前に本人や家族との間で治療方法の同意や手術の承諾が必要な場合がありますが、それと同様にパソコン修理においてもインフォームド・コンセントのような手順が必要とされるのです。そうでないと、パソコンのお医者さん、即ち我々修理屋が日々のいくつかの難しい修理についてメンタル的に参ってしまうからです。

 当店Pハウスでは、お客様とのトラブルを回避するためにも、修理着手時に修理依頼書(承諾書)をお渡しし読んでもらい承諾の署名をしていただくことにしています。内容は、

  1. パソコンは元のように完全には直らない場合があること、
  2. 修理中にパソコンがさらに壊れる場合があること、
  3. 修理前のデータが失われたり設定情報が消えることがあること、

などです。データをバックアップする前にハードディスクが完全に壊れてデータが消失してしまうこともありますし、ネット接続やメールの設定情報などが無くなる場合もあります。最悪、瀕死の重病人が入院されて薬石効なくお亡くなりになるケースまで想定しています。

 街中には、車、家電、靴、家具などあらゆる商品の修理屋さんがあり、それぞれに同様のリスクを持ちながらの修理だと思いますが、パソコンではお客様の大事なデータやパソコンの設定情報の保持などがありますから厄介です。インストールされているソフトが問題を複雑にしており、それ自体不具合を含んでいるものですから、なかなか元通りには直ってくれない機械なのです。車や一般家電の修理では、修理に出すと大抵は故障した部品を交換して買ってきたときのように直っていますが、パソコンではそのような簡単な修理は逆に少ないのです。

 これらのことはパソコンの不具合と日々格闘している者の間では共通の認識なのですが、それと一部のお客様の考えているパソコンとのギャップに驚かされることがあります。事情を理解して頂けないお客さんとトラブルになる危険性もあるわけで、修理技術者の不安とストレス、プレッシャー軽減のために修理開始前の承諾のサインは必要な手順ですのでご理解をお願いしている訳です。

 パソコンの不具合(病気)は、人間と似ていて治療をしたからといって必ずしも完璧に治るとは限りませんし、再発もあるし、原因が別の所にあれば別の症状も起きうるのです。歳を取ればそれなりに消耗もし、元の状態に復帰はしないものなのです。

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