TEL. 047-349-3201
〒270-0034 千葉県松戸市新松戸3-63-2
デジカメ(デジタルカメラ)、地デジ(地上デジタル放送)、デジタル家電、など私たちの周りにはデジタル製品であふれています。ところがお馴染みの用語の割には漠然としか理解されていないようです。今回は、この素朴な疑問にお答えしようと思います。
本当は“ディジタル”の方が発音的には近いのですが、その語源であるディジットとは、数字の桁のことです。数字は物を数値化したもので、例えばりんごなら1個、2個と数えますね。この飛び飛びがデジタルです。
また、イメージしやすいのが時計でしょう。昔のゼンマイ式は短針が無段階に滑らかに回転しますのでアナログ時計で、時刻を数字で表示するのはデジタル時計ですね。
アナログが“滑らか、すべすべ”に対してデジタルが“ガタガタ、ごつごつ”なのでしょうか。確かに安価な質の悪いデジタル化はそう言えますが、視覚的なものについてはある程度以上細かいデジタル化だともう人間の目には区別がつきません。一方、聴覚に関しては、人間の耳は非常に性能がよいのでデジタル化にはやや問題が残るかも知れません。アナログレコードからCDへは音質を落とした代わりに他の多くの品質を高めたわけです。デジタルの長所は、品質劣化がない、保存やコピーが簡単にできる、コンピュータで処理できる、など多くあります。
人間はデジタル技術で処理されたデジタル信号を直接“感じる”ことができません。光や温度や音や絵など、人間が感じられるのはアナログ信号だけなのです。つまり、デジタルのメリットを人々が“感じる”ためには、世の中に存在するアナログ信号をデジタル信号に「変換」したり、デジタル処理した結果を音や絵や光や温度といったアナログ信号に「変換」しなければいけないのです。A/D変換(アナログからデジタルへの変換)とD/A変換(上の逆方向の変換)でわれわれはCDやMP3などの音楽を耳で聞くことが出来るのです。
抵抗・コンデンサー、オペアンプなどだけで組み上げるのがアナログ機器で、CPUや論理演算素子(ロジックICやASICなど)を取り入れて作り上げるのがデジタル機器です。小型のCPUはもはやあらゆる機器に組み込みされている訳で、車でも家電でも1台に数個~数十個のCPUが組み込まれているのが普通です。
整理しますと、デジタルとは、「連続的な量を段階的に区切って数字で表すこと」です。アナログとは、「連続的に変化する物理量で示すこと」です。荒っぽく言うと、アナログは波形みたいで、デジタルは階段状みたいだ、ということもできそうです。
〒270-0034
千葉県松戸市新松戸3-63-2
TEL 047-349-3201
FAX 047-349-3093