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データ復旧・ファイル修復


■データ復旧基礎知識

主記憶装置ハードディスクについて理解しましょう。

ハードディスクは完全密封された金属の箱の内部で、金属の円盤が高速回転し、その上を、アームのように伸びたヘッドが動く構造です。昔のレコードプレーヤーと変わらないですね。ただ大きな違いは、記憶部にあたる円盤とヘッドが接触していません。高速回転する円盤上に発生する風圧によって、わずか0.01マイクロメートル(髪の毛の約10000分の1)浮き上がり、データを読み書きします。

「強制終了はパソコンに良くありません」

「ハードディスクにエラーが無いかチェックしています」

誰しも一度は耳にしたり、お目にかかったことのある事だと思いますが、このようなお話の最大の要因が、この円盤とヘッドの関係なのです。パソコンを使用しているときやフリーズした時も、ヘッドは円盤上にあります。そのまま強制的に電源を落とせば円盤の回転が落ち、風圧で浮いていたヘッドが円盤に接触してしまいます。その時円盤には顕微鏡レベルの引っかき傷が無数に付きます。繰り返せば当然ダメージは広がります。その傷の箇所が保存された写真だとするとそこに障害が発生します。プログラムを管理する場所だとその特定のゲームやワープロソフトをすると決まってフリーズを繰り返すようになります。Windowsが起動するのに必要な情報を傷つけると起動のたびにエラーが出るかまったく動かなくなります。つまり、レコードプレーヤーとは異なり、ヘッドは円盤に接触させてはいけないのです。

このようにミクロレベルの高精密機器ですが、パソコン使用時には常に高速回転し少しずつダメージを受ける機械的部品なのです。またメモリと混同される方もいらっしゃいますが、メモリにはこのような可動部品が無くモータも無いので、言い換えれば壊れにくいのですが、何百ギガを超えるようなメモリを搭載すればきっと個人が所有できないくらいに高価でしょう。


普通に使っていても突然起こるパソコントラブルやデータの消失。

「原因は何でしょう?」

と よく質問を受けますが、要因は様々です。強制終了はもとより、ノートパソコンなど動作したままでの移動や持ち歩き、寒い部屋から暖かい部屋に持ち込んだだけで内部が結露し、故障の原因になることすらあります。

意外にも、プログラムのインストールや削除時にパソコンの不具合が起こることがあります。パッケージや説明書には必ず手順や対応OSが明示されていますが、その通りに行っても尚トラブルは絶えません、それはメーカーが全てのソフトやハードの組み合わせを検証できないからです。よく言われる相性という問題です。

「本当にそんな事が原因でパソコンのトラブルやデータに影響が出るの?」

と思う方も多いでしょうが、実は一番多い原因かも知れません。

「こんな事ではトラブルは防ぎようがないよ!」

そうなのです、パソコンは不完全な状態で使われていると認識しましょう。いつトラブルが起きても慌てないための対処を、日ごろから心がける事が大切です。


■データバックアップや復旧について

「データは日常的に保存しています」

と持込まれたCD−Rに保存されていたのは、葉書作成ソフトや写真管理ソフトのショートカットだけだったと言うのは、笑い話のようで意外と多い事。

「自動バックアップソフトがDドライブに保存してくれるの」

とご説明くださるお客さまも多いのですが、そもそも家庭用パソコンのハードディスクは物理的にひとつで、CとDに分かれて見えるよう設定されているだけなのです。その管理情報が壊れてしまうトラブルの場合、CドライブもDドライブも読み出し出来なくなってしまいます。

また、最近のパソコンは、ユーザーに見えない領域をハードディスクに確保して、そこにアプリケーション情報やOSを格納してリカバリーCDを添付しないものも増えています。もしこうしたパソコンのハードディスクがシステム異常に見舞われると、データのバックアップはもとより、ユーザーご自身での修復や修理が不可能な状態になってしまいます。

最近のアプリケーションソフトはあらかじめMy Documentsを保存先にしてあるのでそれを外部に保存されるのは容易ですが、OutlookやOutlookExpressの設定、送受信したメールがいったいどこにどんな形であるのか意識して保存している方がおられないのが普通です。それだけパソコンを信用して使っておられる方が多いのでしょう。


「捨てられたパソコンからデータが流出した!」

ちゃんと消したデータが復活し、ちゃんと保存してあったデータが無くなってしまうというのはなんとも厄介なものですね。

例えばこういうことなんです。

My Documentsに「サクラ」と言う写真を保存し、いらなくなったのでゴミ箱に入れ、最後にゴミ箱をカラにした。

普通のユーザーならこれで「サクラ」はこのコンピュータから消えてしまったと考えます。確かにMy Documentsにもゴミ箱にもいないので消えてしまったように見えますが、実はこの状態では「サクラ」は隠れて見えないだけです。と言うより「サクラ」がMy Documentsに保存されていたと言う管理情報が見えなくなっているだけ。本から索引が消えたような状態です。パソコンからデータを完全消去するのは消しゴムで消す作業ではなく“カラの情報”を上書きする事です、それも何度も何度も繰り返し行って以前のデータ成分を薄めていく事に近いと思います。

タイムマシンではありませんが、これをさかのぼって行くことがデータ復旧です。簡単そうに書きましたが、大変デリケートな作業です。二度と手に入らないお子様の成長記録の写真、作成に何ヶ月も費やした論文、企業様の膨大な取引先データ、コツコツまとめた住所録などなど、パソコンがそれらの作業を飛躍的に便利にしてくれましたが、その保管はパソコンだけに委ねておかない方が良いでしょう。一瞬のトラブルで読み出し不可能に陥る事も少なく無いのです。


■リカバリについて知りましょう

パソコンの思わぬトラブルで、メーカーのサポートセンターに連絡した経験をお持ちの方も多いと思います。

やっと繋がった電話も、あれこれと専門用語やカタカナ用語も交えられ…

「今画面になんと出ていますか?」

なんて やり取りを繰り返し…

表示されている英単語はなんと発音するんだぁ

などと汗をカキカキ…

「改善しないようなのでソフトメーカーにお尋ねください」

と来れば…

あれれぇインターネットに繋がらないのは何のソフトメーカーなんだ?

新たな疑問にぶつかって…

「必要なデータのバックアップをしてからリカバリしてください」

!!

バックアップってどうするの??

 動かないパソコンから必要なデータをどうすればいいのさ?

混乱の極み。

結局 煙に巻かれたように、何の解決を見ないまま、受話器を置かれた方も多いのではないでしょうか。

もちろん、あたかもこちらのパソコン画面が見えているかのような的確な指示をされ、嘘のように治る場合もありますね。

でも、どうして なかなか判断がつかないのでしょうか?

それはパソコントラブルのほとんどで、機械的に壊れてもソフト的な故障時でも同じような現象が現れるからです。例えばハードディスクに傷があっても正常に動作しなくなりますし、Windowsが使う重要なシステムファイルのフォルダを動かしたりしただけでも正常に動作しません。このトラブルの違いを最短で判断することが出来るのが初期化(リカバリ)なのです。メーカーが動作確認をしたソフトとハードの組み合わせに戻せば不具合の発生原因がソフトにあれば、リカバリによって修復します。なお異常があれば機械的・電気的な修理や部品交換と手順をたどれるのです。

ただ、ここでもっとも重要な事は、メーカーの判断は、そのパソコンに保存されている、いかなるデータや設定情報さえも、全く意に介さず答えていることです。半年使って動かなくなった洗濯機なら、おそらく新品と交換してくれるでしょう。半年使ったパソコンが壊れた場合も、交換してくれるでしょう。しかし、その間に蓄えたデータや設定までは戻ってきません。

そのデータこそ、パソコンにとって、お客さまにとってもっとも大切なものなのに!

パソコンを使って作業効率を上げ、ワープロや財務会計をするのが目的なのに、パソコンの調子を見ながら、いつ壊れないか気にかけていては、能率が上がらないうえストレスもたまります。

データを消去することなくパソコンの不具合を直すこと。PCクリニックでは常日頃から心がけています。もちろん、誤って初期化やリカバリを行ってしまったパソコンやハードディスクからでもデータを救出できるよう、技術やノウハウも日々進化させています。最先端の技術を取り入れ、個々のお客さまの情報こそ財産と考えて、データ復旧に取り組んでおります


■記録メディアからのデータ復旧

以前は、フロッピーディスクからの救出のご依頼も多かったのですが、最近はデジタルカメラの普及に伴って、SDカードやメモリースティック、コンパクトフラッシュなどの記録メディアからの復旧のご依頼も増えています。また、USBメモリやSSDなどの普及も進んでいます。

内部に可動部分が無いので(マイクロドライブと呼ばれるものは円盤にヘッドが動く構造)ハードディスクほど深刻ではありませんが、フォーマット形式の問題や管理情報の破壊でデータが消失してしまう、論理トラブルに見舞われやすい媒体と言えるでしょう。不思議に見える事象も、何故かよく起こります。

たとえば、こんなことがありました。

デジカメに使っていたメモリからの救出をご依頼の折り…
持ち込まれたメモリ容量は64MB
撮影は50枚くらい
カメラでのプレビューも問題なく行えたと言う。

一旦電源を切り、再度使用するためにパワーボタンを押すと、
メモリをフォーマットしろ
と言う指示。
撮影続行は諦めて、パソコン上から見ようとしても、
「このディスクはフォーマットされていません。フォーマットしますか」
とのダイアログ、これは大変とPCクリニックへ持ち込まれました(ご利用ありがとうございました)。
当社では、デジカメのメーカーや機種を確認しつつ、幾つかの読み書きツールを用いて救出作業を致しました。幸いこのケースでは写真データの救出に成功しました。

と、ここまではPCクリニック修理実績の一つに過ぎません。ここからが怪談の部分なのですよ、お客さん。

なんと救出した写真は…
・総数で100枚以上(!)
・その全容量は100MB以上(!!)
 記憶性能をはるかに超える結果になりました。つまり、過去に消去したはずの写真までが、そのメモリに存在していたという事なのですが…。いったい記憶容量やデータ容量ってどうなってるの?って感じですよね。

最近はこのメディア容量というのもどんどんアップして、ディスク1枚で10GBに迫るDVDディスク、40GBのHD DVDディスク、50GBのBlu-rayディスクなんてものすら開発されました。どんどん便利になって行くわけですが、傷ついたり壊れたりすれば瞬時に全てのデータがなくなる危険もはらんでいます。小分けにして何箇所にも記録を取っておかれることを、PCクリニックからお勧めいたします。


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